計画停電の意味を知った上でなお、

計画停電は、地区をあらかじめ宣言しておき、供給電源を需要電源が超えそうな
場合に、宣言地区を停電にします。即ち、超えない見通しがたてば停電しませんよ
そういう仕組である、と。


それに関して、東電頑張ってる、停電するより停電しないほうがいいに決まってる
停電しないことをキレてる方がおかしいという主張をみかけます。
しかし、システムやサービス業など運用や運営をしている立場で一瞬でも考えて
いますか?少し考えたら、停電しないことを怒る人たちのことや状況もわかると
思うのですが。


私の例ですと、とある自治体のシステム運用の支援部隊です。
役所の仕事はやれ役所仕事だなんだとやりだまあがりますが、それことこんな
事態に役所機能を止めることなんて基本許されませんし、止める場合は正常終了
させなければならない。
止めたら止めたらで世間の人は文句言うのでしょ?
それに役所に限らず、みんなが使っているwebサービスは電源供給されたサーバー上
で稼働しています。
飲食店でもいいです。役所でもいいです。みんなが使いたいwebサービスでもいいです。
いつでも停電しても仕方ないよね、そこまでの判断で言っていますか?と。
自分たちは100%サービス供給されてあたり前、それを実現させるのが提供側の
仕事とか思っていませんよね?
計画停電ってようは、いつ落とすかわからないよーってことなので、その時間の前に
システムを正常に終了させたり、復旧させたり、飲食店でも人力になることを見越して
人を多く配置したりとか、必要な人的コストがでかすぎるんです。
支援をやってるSEで言えば、当社だって営利企業、1顧客1SEなんてことの方がまれで、
1人で何団体もかかえてます。同時多発でこの計画停電対応に対応しろというのが
難しいです(実際問題、ひとりが食ってくほどお金をいただけないですし)。


それならば、いっそ「計画的」に停電してもらった方がいいんです。
需要増えないのだから、「計画的」に停電してしまうこともそんなに悪くないよね。
「計画的」にすることで、人の配置や対応が事前に練られるし流動化させられる。
当面、電力供給が苦しい状況なのは関東圏のみんながわかっていることなので
それこそ持ち回り停電するぐらいでいいんじゃないかと私は思います。