写真について思うこと。

感覚が鋭敏というか、自分の感覚をつかめてきているような今の感覚の内に
文字におこしてしまおう。


海外旅行にも行くなんてこともなく、身近なエリアとかばかり撮っていた@大学生の
時(写真研究部)。
そもそも写真を撮ったキッカケなんて、中学生の時に、カメラが趣味の親にカメラ
借りて、中学校の近くを歩いて、空の写真を撮った。その写真がかなり気に入った、
そんなとこ。あとは、中学の修学旅行で撮ったシンデレラ城(名前あってる?)が
かなり秀逸だった(構図は城の全景いれたくてしょぼかった、でも夕方の色に
映える城の姿がね、もう良かったんですよ)。それを友人にべた褒めされた、そんなとこ。


マクロレンズつけたマニュアルカメラがスタートだったのもあって、被写体の多くが
近寄って映える、植物と、後は空(雲)、街の片隅(電柱も結構撮ったな)・・・。
人物はからっきしで(今もだけどね)、街の中に存在する1つとして人間はいいのだけれど
onlyな被写体としては魅力全く感じなくて。。。


多分、写真部時代に言ってたのは、撮りたいのは「街の一角とかどこにでもある
空間とか気になった瞬間をおさめること」とかだと思う。
自分の口から出てることは、間違ってないんだけど、どこか的を射てない気が
してまして、ずっと。でも撮りたい被写体としては間違ってなくて・・・。
何を切り取り/表現したいのか、多分そこがあいまいだったんだと思うんだな。
空とか花とかキレイい写ってると、それで結構画になるし、ちょっと奇をてらった?
街を切り取ったスナップもそれで作品になる。
それに満足しつつどこか感じる違和感。


最近、また結構まめに撮ってて、おぼろげに見えてきたのは、自分が見たその瞬間の
雰囲気というか、空気感を表現したいのかなぁ、と。
作品にするときに被写体を探して、被写体をおさめて、それを誰かに見て欲しいと
思ってたから違和感があって(無論、そのものを作品にしたいこともあるんだけど)
自分の意志で切り取った世界から、自分が見た/感じた世界感なり空気なり空間なりが
伝えたいんだろうなぁ、と。
そして、最近そういう自分が思っている写真が撮れるように少しなった/PC上で
カラー・明るさ・コントラストを少しいじることでそういう作品に仕上げられるように
少しなった手応え。*1


雪の写真で雪を見せたいんじゃない、
色・コントラスト−アングル−フォーカス具合−被写体 から、その写真を撮った時の
冬の冷たい空気とかを伝えたい。
あと、結構いじってるような作品は、切り取った世界から僕が想像したstoryとか世界観を
伝えたいんだと思う。


被写体が見せたい/伝えたいものの全てじゃない、と無論わかっていたはずなんだが
どうにもつかみきれてなかった。
そのぼやけていた正体のしっぽをつかんだ今、少し成長した作品になってきている
ことだろう。*2


モノクロで、光と陰で構成される世界を見せたいならば、ガチガチのコントラストで。
見せたいのが白と黒なんでそれは。
だけど、最近撮ったモノをPC上で見てると、コントラストをあげるとそのコントラストの
インパクトが強まって、被写体そのものが浮いてきて、空気感が薄れる印象である。
なので、少しコントラスト下げたりしてます。
もしかしたら、こうしたらああなるって基本ラインがあると思うんだが、写真研究部に
所属していても無勉強だったので、その辺全くしらんのよね。
なかなか、感性と今もちあわせているウデだけで、作品になる写真を撮りきるのは
難しいです。

*1:写真部の白黒メインの時も印画紙とか焼き込みでコントラストとかいじれたけれども

*2:あくまで自分が思っていること、人によって写真を撮るということの考え方は異なるまっせ、当然。